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Coc.012 隈世界

2009 A.D. ⇢ 2021 A.D.
生還者「真緒」の視点から見た世界❮XXI.The World❯こそが「真の緒」
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2009 A.D.
 

❖ シュガー・リリ XVI.The Tower

┊︎12人の怪異の中で一番最初にリリを気にかけた真緒。

┊︎生まれた時代は違えど、同じ国の出身であるということが大きい。

┊︎キミの世界を灰燼に帰す「第██世界█戦」はとっくに終わったのだと。

┊︎火の海の夢から覚めていいのだと伝えるも、館に溶けたその心は既に手遅れだった。

┊︎元の世界は、辛いだけ。「シュガー・リリ」という甘さから逃れられない。

┊︎ヒトにはもう戻れない。「佐藤理利」は怪異に成り果てていた。

┊︎「Coc.016」はAATエリア随一破滅的で不吉である。

┊︎自身でさえ怯える世界を、単独いの一番に訪れた無鉄砲な行動。

┊︎偽りない嘆きを頭ごなしに愚かだと蔑むほど、幼い心は擦れてはいなかった。

┊︎真緒に元の世界での兄の面影を重ね、ほだされたリリ。

┊︎ワードローブ内で爆音にまぎれひそりと託したのは、惑いと博物陳列品〔〕。

┊︎行動は当然パターンの1つとしてセオドアに読まれている。

〔無響室-目録No12.Observation. 017-020〕

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┊︎リリが記憶を改ざんされたふりをしていることをセオドアは知っている。

┊︎なぜなら薬品(シュガー/角砂糖)の量を調節し、そうなるよう仕向けたのは彼自身。

┊︎齢の割に聡く弱いなりに身を護ることに優れていると感じたからこそ、「ここが夢ではない」とおぼろげに記憶する状態でどう生きて逝くのかが知りたくなった。

〔無響室-目録No11.館ニ溶ケル - 1945 A.D.〕

 

 

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