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シュガー・リリ世界 

カラメルプルンブムの兆候。降り注ぐ真っ黒な飴。
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❖ 人物型録:Sugar Lili

 身なりと反し、歴とした少年怪異。
 内向的なのは本来の性格。その割に刺激を求めることもある。

 好きでこうしているわけではないらしく、こんなのはプライドや価値観が崩壊してしまいそうだと、常に何かに怯え不安な顔をしている。
 そうまでして変装を極めるのは、何か理由があるようだ。

❖ 蒐集:mimicry -擬態-

 逃げ延びるための手段。それに関しての便利な所持品。

❖ 惑いのワードローブ

 ██から身を守るための一式が置いてある。同時に、リリがよく隠れている。

 明かりは灯さず、息を殺してやり過ごす場所。

❖ 016:ドゥーム トードストゥール 

 赤い壁紙。両端に並ぶ全身鏡アーチの先に、ブロンドの少女が立ち竦んでいた。

 リボンスカートの裾をぎゅうっと握りしめて。俯く顔はよく見えない。

 咄嗟にワードローブへと手を引いたその力強さに、客人は違和感を覚えた。

 わたあめ雲を食べるカラフルきのこ。パンプキンのぬいぐるみが周りで踊りだす

 「██は嫌だ…、こんな、僕…ッ、もう、███…! いつになったら、終わる?」

 扉の隙間から様子を伺い、ささやく。逃げ延びるしかない。

❖ 博物陳列取得品

・旧式懐中時計…時間概念がある者は安堵する。とある時刻を絶対に示さないやうに。

・旧式懐中電燈…薄らぼんやり照らす光。これなら██に見つからない。

・帝圀學徒手帖…自我を保つための唯一証明。

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